Archive for March, 2007

UI が決め手とならないとき

Wednesday, March 28th, 2007

UI を考える者にとって悲しいことに、UI がプロダクトの決め手とならないこと、どんなに UI がすぐれていてもそれがプロダクト全体の評価にまったく反映されないことが往々にある。いまに始まった話ではないけれど。

例えば、Windows と Mac の関係。どんなに Mac が UI 的に評価されようとも、パソコンショップで大きな面積で販売されているのは、Windows の PC であり、学校や会社でみんなが使っているのは、Windows であり、価格的に手ごろなのは、Windows の PC であり。市場はいろんな要素で優劣が測られ、そのなかにあって UI は無視できないにしろ、決してそれだけでは語れない現実がある。

ほかにもある。自分的には Flickrfotologue の関係とかすごく気になる。日本発のプロダクト、というハンデを考慮しても、圧倒的に fotologue のほうがおもしろいインタラクションだし、ウェブサイトという枠ではくくれない、写真を通したコミュニケーションアプリのような雰囲気さえただよう。が、実際には Flickr 圧勝であり、fotologue はいつ忘れ去られてもおかしくないくらい存在感がうすい。

「Flickr はアップされてる写真がキレイだからいい」。エンドユーザーの評価としてどんなにまっとうなものでも、そんな観点でサイトの良し悪しを判断されては、制作者としてはもはやなす術なし、とか思ってしまうのではないだろうか。

つまるところ、どんなに「よいデザインを」「よい UI を」といっても、それだけの範疇でどんなに検討を重ねても最適解がでることはなく、マーケティング・ブランディングその他もろもろの周辺要素を加味していかないことには答えは出ない。逆にそれを考慮しないでつくられた UI は、UI として機能しない、独りよがりなお絵かきになる恐れがある。

Google Analytics

Monday, March 26th, 2007

おくればせながらこの blog にも導入。Google に 買収 される前の Urchin を以前業務で使っていただけに、これだけのものがカンタン設定で・無料で、というのは感慨深い。以下取り急ぎの印象。

  • コード埋め込みは </body> 直前に6行だけ、といたってカンタン
  • レポート画面はみためが少し変わったけれど構成はそのまま。グラフが SVG で描画されてたのが Flash ベースになってる
  • なんとなく予想はしてたけど Urchin にはあったアクセスログ解析機能がなくなってる模様

アクセスログベースではなく JavaScript による計測ということで、どれだけアクセス数がかわるのか、気になるところ。

コメント通知が文字化け

Sunday, March 18th, 2007

WordPress のコメント告知メールの文字化けをいままで放置していたけれど、コメント機能が使われるにあたり、次第に気になってきてしまった。以下方法にて修正した。

■wp-config.php – 以下を追加

mb_language("Japanese");
mb_internal_encoding("UTF-8");

■wp-includes/pluggable-functions.php – wp_mail 関数内 mail で返している箇所を mb_send_mail に変更

#return @mail($to, $subject, $message, $headers);
return @mb_send_mail($to, $subject, $message, $headers);

Captcha

Sunday, March 18th, 2007

以前からしたいと思っていた Captcha の導入が完了。これでコメントスパムの問題が(おそらく)解決し、コメント機能が復活となった。

以下の plugin を利用した。

自分の環境(Debian GNU/Linux)の場合、GD library 関係がなかったので、下記コマンドで導入。

# apt-get install php4-gd
(略)
The following NEW packages will be installed:
  defoma file fontconfig libfontconfig1 libfreetype6 libgd2-xpm libice6 libjpeg62
  libpng12-0 libsm6 libt1-5 libx11-6 libxext6 libxpm4 php4-gd ttf-bitstream-vera
  xfree86-common xlibs-data
(略)

リモートアクセスしかできないサーバに xfree86 が入るのには抵抗があるのだけど、文字画像生成に必須のようでやむなし。plugin と library の導入が完了したら、wordpress の管理画面の Plugins 画面で今回の plugin を activate しておおむね完了。過去分全の記事のコメント機能を有効にし、入力ルールについては当面以下とする。

  • 入力必須項目は Anti-spam word のみ。Name も必須にしたかったけど、必須にすると(wordpressの設定項目上)Mail も必須になってしまうので、見送り。Name 未入力の場合は Anonymous と表示。
  • コメントは表示されるまでの間に、管理者(=自分)によるモデレーションがはいる。

その他の plugin としては以下があった。念のため記載。

制約は創造性をはぐくむ

Friday, March 16th, 2007

戦うWebデザイン―制約は創造性をはぐくむ

矛盾?ともとれるフレーズだけど、思い当たるようなところもあり、興味深いフレーズとして印象に残っている。

もともとは「戦うWebデザイン」という書籍のサブタイトルについていて、どんな意味で使われていたかほとんど忘れてしまったけれど、無の状態に創造性は生まれない・逆境ともいえるところにホントの創造性が発揮される、みたいな感じで、憂き目にあってる人々へのエールとしてだけでなく、創造性を生みはぐくむための普遍的な法則を明らかにしているような気がして、興味深い一冊だった。

これ「戦うWebデザイン」というヘンなタイトルの書籍が言っているヘンなフレーズ、と言われればそのとおりなのだけど、でも最近、同様のフレーズを Ruby on Rails の作者 David Heinemeier Hansson が講演のたびに使っているらしく、おもしろいことになっている。

Constraints are liberating (制約が自由をもたらす)というのがそれ。このフレーズは、Convention(規約)が車輪の再発明を抑制し、プログラマがホントにあたるべき機能の開発に専念できるようになる、という Rails の基本コンセプトを意味していると思われるが、このフレーズが意味するものは、Rails に限らず、デザインなどにも応用できそうな考え方のように思う。

創造力を豊かにするための一つの方法として、例えば、まず制約を仮説的に構築し範囲を限定した上で次のフェーズに進める、とか。仮説と検証、といわれれば普通だけど、デザインなど他分野にしても、仮説を立てることを創造力が発揮する土壌づくりと位置づけると、いま以上によく進められるかもしれない。

かっこいいエコ

Thursday, March 1st, 2007

環境・エコといっても以前から言われていることで特に新しいテーマはないけれど、最近、企業や著名人の取り組みでいままでと違った趣きがでてきていて面白いことになっている。

グリーンピースと聞けば、強烈に熱狂的、ロハスと聞けば、エコブームに乗じた商売っ気のにおい、といった感じで、いままでの身の回りの環境・エコは何かしらとっつきにくくなじみにくい要素があったような気がするけれど、これらはとても自然でかつ、何かしらのかっこよさを持ってる感じがする。

たとえば「何も身につけないかっこよさ」。何かを身につけるかたちで自己主張するのではなく、何も身につけないことで無駄を省く。その潔さ・シンプルさがかっこいい、みたいな。

企業ロゴのない F1 カーなど前代未聞で、地球色に塗られた斬新で端正なデザインの車体は、Honda のエコへのコミットメントを(逆説的に)強烈にアピールしている感じがする。

こういった流れが環境・エコを、一部の熱狂的な人々によるものから、社会全体が共有し向かっていくひとつの道しるべのようなかたちに発展していくとおもしろいんじゃないかと思う。