RubyKaigi 2006

日本では初めてというRubyの本格的カンファレンス、RubyKaigi 2006 に行ってきました。写真はこちらにおきました。以下、自分的に気になったところをまとめておきます。

「State of the Dominion」 Ruby開発者まつもとゆきひろさんによる講演。「プログラミングRuby第2版」邦訳版が7月中旬発売(上下巻構成)。今後の課題としては、Ruby普及に向け、いかに CHASM を超えるか、ということ。Rubyの特徴としては、「素性が良い」「普通のひと(プログラマ)向け言語」の2つ。開発言語としての新味はRubyにはないが、LispやSmalltalkなど以前の言語が持つ機能の積み上げ方が良かった。

「Ruby 2.0」 まつもとさんをはじめとする開発メンバーによるパネルディスカッション。2007年クリスマスまでに、安定志向版たる「Ruby 1.9.1」を出す。鬼車、ブロック内での変数の扱いの変更、YARV の導入などが変更点。セッションの中で eigenclass.org RCR 237 について言及された。

「Railsによるメタプログラミング入門」 NaCl の前田修吾さんによる講演。「メタプログラミング」とは、プログラムをつくるプログラムの開発といった意味。自己言及的、という表現もあった。他の言語では、Lisp のマクロ、C++のテンプレートなどがそれにあたる。Ruby には3つの eval 関数(eval、instance_eval、module_eval/class_eval)があり、メタプログラミングが容易とのこと。

「dRubyをもう一度」 関将俊さんによる講演。drubyRinda といった分散処理ライブラリの紹介。(他のシンポジウムでも講演をされているとのことで、それと思われる 資料はこちら

「Perl の会社で使われる Ruby の利用法とは!?」 はてなの舘野祐一さんによる講演。Ruby 導入事例の紹介。Capistrano(旧SwitchTower) はデプロイツールのひとつ。「はてなスクリーンショット」では、Rails を利用している。

「One controller, many ins, many outs」 Ruby on Rails の開発者、David Heinemeier Hansson さんによる講演。通訳なしの英語での講演につき、断片的な理解となってしまったが、実のある内容だった。URLをシンプルにする、ということに重きを置いていて、そのための方法をいくつか提示している。現在GETとPOSTしか使われていないHTTPのメソッドの全て(GET、POST、PUT、DELETE)を使う、というもの。また、ひとつのデータをリクエストされたファイル拡張子にあわせ別々の表示処理を行うというのもあった。ActiveResource という新しい Rails の機能も紹介された。

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