「若者はなぜ3年で辞めるのか?」を読む

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来年功序列・終身雇用の撤廃と成果主義の推進。そのなかで高まる20代会社員の離職率。富士通人事部門出身の人事コンサルタントがその急速な変化の背景に潜む問題の核心に迫る、というこれでもかっという堅い内容で、強い調子の文体で書かれていることから問題の答えのようなものを少し期待していたが、ちょっと違う...というのが率直な印象。

景気の変化・人事制度の変化が20代にとって仕事を面白くないものにさせ...、と一見カンタンにわかりやすく書いてあるけど、全然わかりやすくない。そんなに単純な構図ではないと思う。情勢の変化だけに焦点を当て、人の内面というか考え方みたいのがおろそかにされている。自分含め、いまの20代となれば情勢がどんなでも考えの焦点は人それぞれ全然違うところにあるし、ましてやそれが情勢と連動してるかというと、そうとは限らないと思う。

それとこの書籍、20代のことよりもなぜかそれ以外の年代の話のほうが圧倒的に多い。例えば、バブル時代に就職を決めた30代会社員は次第に会社での居場所を失う、という指摘があるが、IT業界はドッグイヤーだマウスイヤーだと言われ、日進月歩で技術もナレッジも生まれ変わるんだ、などといわれるけど、そんな中でも変わらず大事にされてる考え方とかノウハウとか、相当あるはずで、なのに30代は技術トレンドをキャッチアップできない・20代には到底叶わない、として、30代はますます会社での居場所を失う、などと展開していくのは、ちょっとびっくりしてしまう。

正直、読み終わった感じがあまりよくなかったのだけど、Amazon のレビュー を見る限り、同じような意見を持つ人が結構いるみたい。

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