デザインの輪郭

デザインの輪郭

工業デザイナー・深澤直人さん 書き下ろしのエッセイ集。「INFOBAR」「壁掛式CDプレーヤー」といった他に例を見ないデザインを多く手がける深澤さんの発想の原点はどこにあるのか? 深澤さん自身の飾らないことばで書き綴った興味深い一冊。

プロダクトとウェブサイトという違いはあれど、深澤さんの言葉には、ウェブサイトにも適用できそうなデザインポリシーが感じられる。それは、モノとヒトとの関係性。それを使うヒトの状況・環境・心理など想定しないことにモノのデザインなどできないのは、ウェブサイトもプロダクトも同じ。モノとしてツールとして、デザインするにあたってどんなことを考えておくべきか、この書籍はさまざまなヒントを提示してくれる。

椅子をデザインするとき、情報なんて必要ないでしょう。
もちろん人は必要です。生活も必要です。
でも情報は必要ないですね。
今、何が流行っているかという情報を知れば知るほど、
自分のつくるものも
流行っている通りのものになってしまいますよ。

情報は経験値です。
人が加工した情報は、たいしたことはない。
僕にとっての情報とは、あなたと私が今、
考えてはいなくても同じ椅子の座の感触を同時に感じているというようなことです。

(略)

人間が生きるために使っている環境の中にあるすべての情報を
自分で自覚できるということがデザインできるということです。

環境との関係性をみているんですよ。
ものをつくるという意味だけじゃなくて、
人とコミュニケーションする意味でも
インタラクションをデザインしている。

(「31 情報と経験」より)

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